部下が成長しないのは何故?

この記事は、部下をもつマネージャーに向けて書いている。

部下を成長させないようにケアしすぎていないか

『転ばぬ先の杖』とは

失敗しないように、万が一に備えてあらかじめ十分な準備をしておくことのたとえ。

とある様に、準備は大切である。

しかしながら、「失敗しない様に」と部下に手をかけすぎていないだろうか。

成長を願った部下への先回りのワナ

上司と部下とは経験値の違いにより見えている視座が違う。

それにより、こうすればいいのにとついつい手を出したり、自分がやった方がいいだろうと先に済ませてしまう事が無いか?

失敗しない様に、先回りしてしまう。その上司がいるときは良いだろう。

しかし、先回りしていた上司がいなくなったとき部下はどうなるのだろうか?

その上司が手を回していたがために経験しなければならないものを取り上げているのではなかろうか。

部下を成長させる上司とは?

部下を成長させる上司とは、部下の失敗を見守り、失敗したときにリカバリーの経験させることが出来ることが部下を成長させる上司である。

ただ、問題点をあげて説明し次回の課題でこれが解決すれば成長するだろうと思っていないだろうか?

さて、それを何回もやっても相手は成長しない。

部下が失敗を繰り返すたびに「予測できることはやってしまった方が速い」と思って手を出してしまってはいないか?

何故、指摘しても成長しないのか。

相手の前提質問に問いがある

我々が開発している人間関係の評価基準で話をしてみよう。

Task:「怒られないように」

Taskは「怒られないように」という前提質問が走っている。

ということは、注意されたときに「次回は怒られないようにしよう」と思う。

そのためにはどうしたら良いかと考える。

そして怒られないように、その範囲を決めて萎縮していくのである。

決められたことは出来る、でも指示がないと動けない人間となっていくのだ。

元々日本人に多いのはこの層である。

Job:「認めてもらえるには」

Jobは「認めてもらえるには」というの前提質問が走っている。

ということは、注意されたことにより自分は認めてもらえないを蓄積する。

結果、めんどくさくなりやらなくなってしまう。

そんなJobな部下を見たあなたは、こんなことを思っていないだろうか。

Work:「結果を出す為には」

Work上司は「結果を出す為には」の前提質問が走っており

自分がやったほうが結果が出る、やったほうが速い。

となってしまい、結論自分でやってしまうことになる。

そう、世の中の今問題となっている部下は、Job層が多いのである。

Job部下を成長させるには?

結論、転ばぬ先の杖は逆に部下の成長を奪ってしまうということになる。

失敗を沢山させて痛い目を見ないと成長しないのがJobという層である。

さて、これを読んでいる皆さんは部下の成長を促している上司か、奪っている上司かどちらであろうか。

その部下を持つ上司は、覚悟を持たなければならない。

何故って、失敗するのをわかっていて部下を泳がせなければならないからである。

では、なぜ部下の失敗を許せないかという問いが出てくるが、それは次回の記事に書きたいと思う。