【お客様の声】「受けた実績だけが残る」研修をどう変えたか?— 株式会社ICが挑む、上流SE人材の”マインド変革”育成術

この度、長期的な視点での上流SE人材育成トレーニングを導入いただいた、株式会社IC取締役上席執行役員の池田様とソフトウエアソリューション1部部長の椎名様にお話を伺いました。研修文化や教育費の予算があるにもかかわらず、従来の研修に課題を感じていた株式会社IC様が、いかにして真に成果につながるトレーニングパートナーを見つけ、どのような変化と成果をメンバーにもたらしたのか。その軌跡と今後の展望についてご紹介します。
Part 1:導入前の課題感:「受けた実績だけが残る」研修からの脱却

株式会社IC 取締役上席執行役員 池田様
株式会社IC様は、業界・規模を問わず幅広い企業のシステム開発を請け負うITソリューション企業であり、お客様と共に「できる方法を考える」ことをポリシーとしています。長期ビジョン「VISION2031」を掲げ、その達成に向けた戦略として「共創を支える価値創造人材を育成する」ことを重視されています。教育費も予算化し、研修を受ける文化が根付いている一方で、池田様は次のような課題を抱えていました。
「研修はもちろん会社として実施しているものの、どう見ても『身になっているのかな』という疑問が一番大きかったですね。」
特に、1日や2日の単発研修では、その後のフォローアップが会社側の負担となり、結局は「“受けたっていう実績だけ”が残ってる」状態に陥りがちでした。
さらに、今回育成のテーマとした「上流SE」という分野は、これまで会社として本格的な育成を行っていない領域でした。
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従来の研修への不満: 「普通の研修会社」に対して、柔軟性がなく、会社側の課題に合わせて研修をカスタマイズするのではなく、自分たちが研修のカリキュラムに当てはめなければならないというイメージがありました。
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研修の質への不安: 研修内容の組み合わせや質が事前に分からず、本当に求めている成果が出るのかという不安感も抱えていました。
椎名様も「いろんなカリキュラムを見ても、実際これやって本当にそこに到達するのかな?」という思いがあり、自分たちが「やりたいことに十分フィットした結果まで行けなかった」という共通認識を共有されていました。
Part 2:選定理由:求めていたのは「寄り添い」と「相互成長」

株式会社IC ソフトウェアソリューション1部部長 椎名様
IC様が、数ある研修・組織コンサルティング会社の中から弊社のトレーニングを選んでくださった背景には、いくつかの決定的な要因がありました。
1. 「お互いに成長し、感謝し合える」パートナーシップへの共感
池田様は、取引先を選ぶにあたって「お互い成長したい」というポリシーを最も重視されていました。
「やっぱりこう、お互い成長したいっていうのが一番のポリシーで。ちょっとこじんまりっていうか、そういう会社さんに対して私たちの仕事を出して、それがちゃんと逆に言うとこっちも成長して、両方成長するっていう絵が僕は大好きだから、そういう会社さんとやりたい。」
これにより、IC様は「予算があるから使った」という達成感のないお金の使い方を避け、真に有効な投資を追求されていました。
2. 課題に正面から向き合う「壁打ち」の姿勢
複数の研修会社と比較した際、弊社の提案は異質でした。
「(他社は)淡々と『我々はこういうことしたいんだったらこれがあります』みたいな感じ。でも、御社は、我々が要求したことに対して『いや、そうじゃなくてこういうことじゃないですか?』とか、『こうした方がいいんじゃないですか?』みたいな、逆の提案もいただいた。」
池田様は、こちら側の課題を深く理解しようとする「壁打ち」の会話を通じて、弊社の熱意と真摯な姿勢を感じてくださったことが決め手になったと語ってくださいました。
椎名様も「“ありきたりな本読んでおしまい”じゃ、やっぱりいけない」とし、成果ある教育のためには、「体験して、自分が得て、納得感を持って、ああ!って気づき」を得られるような土壌が必要だと考えておられました。
Part 3:導入後の成果と変化:マインドレベルの向上と具体的な成果の獲得
トレーニング導入後の率直な感想として、池田様は「特に一期生は、目に見えて成長っていうかな、マインドの変化っていうのが起きてるなっていうのはすごい感じたんで、もうその時点で安心した」と、大きな手応えを語ってくださいました。
1. メンバーの主体性の向上と具体的な成果
特に目覚ましい変化として、以下の点が挙げられました。
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意識の変化: 1期生のメンバーから「皆さんも受けた方がいいですよ」という声が上がるなど、研修に対する充実感が非常に高かった。
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行動の変化: 研修により「マインドレベルが上がってる」ため、メンバーが自ら高い位置を目指そうというマインドを持つようになった。
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実務の成果: 実際に1期生は、お客さんから競合相手(の案件)を取るといった具体的な成果を出し、仕事を持ってくるようになった。
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コミュニケーションの質向上: ある1期生は、研修後にプライベートでのコミュニケーションが「一方的に何か言われて」いた状態から、「キャッチボールちゃんとするようになった」と、質の変化が見られました。
椎名様は「受け身だったのが、今、結構こう変わってきて、発言が前向きになったりとか、“彼(1期生)がお客さんと会話してきました”みたいな話もちょこちょこと聞こえてくる」ようになり、主体的に動くマインドが育っていることに成長を感じていらっしゃいます。
2. 2期生に見た「自己認識」の変化
現在進行中の2期生は、1期生とは内容をアジャスト(より実務に近い内容へ)していることもあり、異なる変化が見られました。
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自己認識の深さ: 2期生は「私はここが苦手でして」と、自分の弱みをしっかりと開示できるようになり、自己認識の高さが印象的でした。
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論理的な思考: 2期生はバイタリティよりも論理思考に優れるメンバーが多く、ヒアリングや物事を考えるスキルが実践的に向上しています。
Part 4:今後の展望:若手層の「モンモン」とした気持ちに火を灯す
上流SE育成の取り組みは引き続き継続しつつ、池田様は次の課題へと視線を向けています。
「もう少し若い人、例えば2年目、3年目とか。そういった人のやっぱりマインドって、2年目からどんどん淡々になっていくんですよ。」
入社初期の意欲を失い、「モンモン(と悩む)」としたエンゲージメント調査の中間地点に集まってしまう傾向にある若手層に対して、再び火をつけたいという展望があります。
「なんでこの頃の時期を忘れた?みたいなところに火をつけたり、『なんで会社に入って仕事をするかだとか、そういった意義』とか、そういうのをやっぱり伝えるにはいい時期なのかもしれない。」
椎名様も、組織として「そういうマインドっていうのを作っていくのは大事」だと同意され、経験や納得感を伴う教育を通じて、人が育ち、企業が発展していくというミッションの実現に向けて、次世代の育成にも期待を寄せています。
我々Relation Shiftも、研修・コンサルティングを通じて 「承認と信頼」 の文化を育み、株式会社IC様の今後の挑戦と成長をパートナーとしてサポートしてまいります。
編集後記:Relation Shiftから見た、株式会社IC様の魅力
今回ご一緒した株式会社IC様は、「研修を実施すること」そのものではなく、その取り組みが本当に人と組織の力になっているかを、最後まで考え続ける企業です。講師からも「面倒見が良い」という評価がありました。
上流SE育成という、正解のないテーマに対しても、「何を教えるか」ではなく「どんな視座・マインドを育てるべきか」という視点から議論を重ね、現場・マネジメント・経営のそれぞれの立場をつなぎながら、人材育成を設計されている点が非常に印象的でした。
共創・相互成長という言葉を理念で終わらせず、実際の意思決定やパートナー選定、育成の在り方にまで落とし込んでいる。それが、株式会社IC様の最大の魅力だと、私たちは感じています。
Relation Shiftの 上流SE育成トレーニング概要を見る →

