自分は本当に社長にふさわしいのか?”—Y社トップが直面した問いとその答え
IT企業Y社 経営者向けエグゼクティブ・コーチング
要件 |
非上場 / 年商1〜9億円 経営トップのリーダーシップ強化と意思決定力の向上 |
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期間 | 6ヶ月×2クール |
実施内容
F社の社長向けにエグゼクティブ・コーチングを実施。経営者としての意思決定の軸を明確化し、自身の能力を最大限に活かせる環境を整えることを目的とした。特に、過去の成功体験を活かしつつも、新たな視点で戦略的に経営を行うためのマインドセット転換を重点的に支援した。
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社長の自己認識の強化
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自身の無意識の行動パターンを可視化
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意思決定のブレーキ要因を特定し、適切なアクセルの踏み方を習得
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経営の意思決定力向上
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「経営者のアイデンティティー」と「サラリーマン的アイデンティティ」の違いを理解
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トップダウンとボトムアップのバランスを取る意思決定のフレームワーク導入
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組織の成長を促すためのリーダーシップ開発
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役員・幹部との関係性の再構築
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経営層の適切な役割分担と責任の明確化
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レポートReport
背景
Y社は事業を順調に拡大してきたものの、経営環境の変化に伴い、以下のような課題が浮上していた。
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創業社長から社長の役職を譲り受け、第二創業期としてのフェーズに取り組まなければならない
- 自身が社長に選ばれた理由がわからず、「本当に社長としてふさわしいのか?」という疑問がある
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幹部層との関係性が固定化し、新たなリーダーシップスタイルの確立が必要
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自身の強みを経営にどう活かすかが明確でない
課題
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過去の成功体験を活かつつも、新たな意思決定をするマインドセットが必要
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幹部層との対話が形式化し、組織全体の成長に影響を及ぼしている
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経営者自身が持つ自身の価値観と、会社が期待している社長像とのズレ
コーチングのポイント
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経営者としての意思決定力の強化
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自身の思考パターンを分析し、意思決定のブレーキを特定
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アクセルを踏むべきタイミングを整理し、実践に落とし込む
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経営判断をデザインプロセスになぞらえ、可視化する習慣を構築
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リーダーシップスタイルの見直し
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幹部層とのコミュニケーションスタイルの改革
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役員会議の運営方法の再構築
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自身の強みを明確化し、それを活かした経営の実践
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成果
コーチングを通じて、Y社社長のリーダーシップに大きな変化が生まれた。
- 「サラリーマン的発想」から「経営者としての視点」へと変化
- 過去の成功体験からの脱却と、新たな戦略構築への挑戦
- 社長としての自分を客観視できるようになり、成長実感を得た
特に、社内の年初発表・証券会社やCFOとのミーティングにて、社長としてのメッセージを積極的に発信していかなければならない場面にて、Y社のユニークなビジョンや価値を語ることができ、よいフィードバックを頂けた。
経営者の気付きと変化
- 「会社の成長には、自分だけでなく組織全体が変わる必要があると実感した」
- 「幹部との対話の質が向上し、組織のまとまりが強くなった」
- 「これまでの成功体験に頼らず、新しい挑戦に踏み出す決意ができた」
- 「自分の言葉で会社の未来を発信することの重要性を理解した」
まとめ
Y社の社長にとって、本コーチングは「経営者としての変革を促す機会」となった。自己認識を深め、経営することへの自信を身につけ、組織の自律成長が進んだ。また、経営戦略と企業ブランドの明確化により、会社の新たな成長フェーズへと移行する準備が整った。
今後も、F社が持続的に成長できるよう、経営層のリーダーシップ強化と戦略構築のサポートを継続していく。