マネージャー1人の問いが、組織を動かす?―個人の成長から広がる連鎖反応
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どんな問いから組織が動いたのか?
ここでは、実際の現場で起きた“問いの物語”をご紹介します。
マネージャーコーチング
要件 |
企業名:フラー株式会社 上場区分:非上場 年商:10〜99億円規模 目的:新任マネージャーの育成支援 |
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期間 | 6ヶ月 |
クライアントの背景
「世界一、ヒトを惹きつける会社を創る。」というビジョンのもと、 フラー株式会社はデジタルパートナー事業を展開し、人に寄り添った価値共創を大切にしています。
急激な事業成長に伴い、従業員数も増加。新人のオンボーディングは順調に進む一方で、 マネージャー層の育成が急務となっていました。そこで、「まずは新任マネージャーから育てていきたい」 というご要望を受け、1on2形式のコーチングがスタートしました。
実施結果
組織診断により、数値として表れていなかった“無意識のクセ”や課題を整理。 そこに対してピンポイントで向き合うコーチングを重ねた結果、 以下のような定量的な改善が見られました(数値は偏差値)。
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情報の共有:43 → 63
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失敗からの学習:49 → 59
また、定性面でも、メンバーや社長から「彼は大きく変わった」との声が上がり、 本人自身も明確にその成長を実感する半年間となりました。
担当者インタビューINTERVIEW

フラー株式会社 人事広報グループ グループ長 採用責任者 兼 長岡オフィス代表 坂詰将也 様
Q.相談のきっかけは?
日々の業務に追われ、自分の成長やマネジメントとじっくり向き合う時間が取れていませんでした。
潜在的に「このままじゃいけない」と感じていたタイミングで、この話をいただきました。
感情と向き合う重要性を、仕事を通して実感していたので、まずは自分から体験してみようと決めました。
Q. コーチングの印象は?
毎回とても楽しみでした!「自分では気づけない自分」という難問を、 解き明かしていくような時間でした。
何が改善点かを、自分で発見できるような問いかけが多く、 自分で考え、自分で動ける実感がありました。
Q. 変化を感じた瞬間は?
2つあります。
1つ目は、毎回のコーチング終盤で外部の方から 「坂詰さん、変わったね」と言われたとき。
2つ目は、社内のメンバーから 「最近、すごく変わりましたね!」と言われたときです。
本人は無自覚でも、 周囲の声が確かな変化の証だと感じました。
Q. 現場への展開は?
経営会議の内容や背景を、メンバーに丁寧に説明するようになりました。 採用計画なども、根拠やプロセスまで含めて共有することで、 メンバーが自ら考え、動ける状態をつくれたと思います。
採用チームのKPIを経営陣にも現場にも伝えられるようになったのも、大きな成果でした。
Q.今後の期待は?
僕のような変化を体験する人がもっと増えてほしいです。
また自分自身も、視座をさらに上げて「経営とはなにか」を学んでいきたいです。
社長コメントCOMMENT

フラー株式会社代表取締役社長 山﨑将司 様
マネージャーと部門の成長を感じたときは、どのようなタイミングでしたか?
新しく人事グループに配属された方が、すごくイキイキと働いていて、成長している所を目の当たりにした時です。その方は、以前の配属先では本来の力を発揮できずにいたように見えていましたが、人事グループに配属になってからの変化は見違えるものでした。
坂詰が人事グループのリーダーからマネージャーへのポジションが変わった事によって、彼が成長した側面もありますが、Relation Shiftさんのメンタリングを通した気付きも多かったように思います。それが、新しく配属された方にとってもプラスに働いたはずです。
このような経験を通して私としても「ヒトはヒトによって成長する」ことを、改めて実感させていただきました。
編集後記COMMENT
「組織の価値を高めることが、結果として自分の市場価値を高めることだった」
坂詰さんは当初、自分の成長やスキルアップに意識を向けていました。
しかし、コーチングを通して「組織の価値を高めることこそが、結果的に自分自身の市場価値を高めることにつながる」と気づいていきます。
この“問いの進化”こそが、彼がマネージャーとして一皮むけた瞬間であり、周囲の変化を引き起こす連鎖反応の起点となりました。
マネジメントの本質は、“問い”と共に視座を引き上げること。 Relation Shiftでは、その変化を一人ひとりに届け、連鎖反応を生み出す仕組みをこれからも届けていきます。

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